牛の獣医師の1日|産業動物臨床獣医師を目指すあなたへ

  • 2023年4月24日
  • 農業
  • 41回

「牛の獣医師ってどんな1日を過ごしているの?」
「将来は牛の獣医師になりたい!」

こんな人に向けて書きました。

牛をはじめとする家畜の診療を行う「産業動物臨床獣医師」として勤務していた私のとある1日の仕事内容を紹介したいと思います。

牛の獣医師の1日

7:00|起床
朝ごはんを食べて、職場へ向かう準備をします。

8:00|診療所に到着
朝の業務開始です。
診療の受付、乳汁検査、診療所の掃除、事務作業、午前中の診療振り分けなどを行います。

9:00|往診
担当する農場へ向かい、牛の診療を行います。
患畜の治療、具合が悪そうな牛の診察、臨床検査、繁殖検診、人工授精、受精卵移植など、やることは日によってさまざまです。
午前中のうちに担当地区の農場を複数件まわります。

12:00|昼休み
お昼ごはんを食べて、ひと休み。

13:00|往診
担当する農場へ向かい、牛の診療を行います。
手術が必要な牛がいるときは午後から始めることが多いです。

16:00|カルテ処理
今日1日で診療した牛のカルテを書いたり、他の事務作業を行ったりします。
診療中に気になる牛がいたときは検査用のサンプルを回収して、乳汁検査や糞便検査などを行います。

18:00|業務終了
診療所での業務を終えて、帰宅の準備をはじめます。
業務終了後に有志で勉強会が開催されることもあります。

19:00|帰宅
夜ごはんを食べて、あとは寝るまで自由時間です。
自分の趣味を楽しんだり、友達と飲みに出かけたり、家族との時間を満喫したり、帰宅後の過ごし方は人によってさまざまです。
ただし夜間当番の日は、お酒は飲めません。
たとえ真夜中だろうと急患の依頼が入りしだい農場に向かって診療を行います。

24:00|就寝
明日にそなえてしっかり眠る。

私が勤めていた職場では、こんな感じの毎日を過ごしていました。

ただし実際のスケジュールは日によって大きく異なります。
牛も生き物なので、いつ何が起きるかなんて予想できませんからね。

牛の獣医師の1日は、その日の診療内容や急患の有無、一人ひとりのライフスタイルによってさまざまです。
いろんな人の話を聞いてみると、それぞれ個性があって面白いですよ。

まとめ|牛の獣医師を目指すあなたへ

今回紹介したスケジュールは、ほんの一例に過ぎません。
実際の現場では毎日いろんなことが起こります。

これまでを振り返ってみても、同じような日々が続くなんてことはなかったように思います。
ハプニングの連続で職場はとても賑やかです笑

ときには農家さんがごはんをご馳走してくれたり、診療所のみんなで真夜中までお酒を飲む日もありました。
体力が必要な仕事ですが、充実した毎日を送れると思いますよ。

牛の獣医師になるためには、たくさん勉強しなければなりません。
苦しいときもあるかと思いますが、頑張るだけの価値は十分にあると思ってます。
ここまで読んでくれたあなたも、いろんな苦悩を抱えているところだと思いますが、ぜひ最後まで諦めずに頑張ってもらえたら嬉しいです。

いつか一緒に仕事できる日が来ることを楽しみにしています。
そのときは一緒にお酒でも飲みましょう笑

では、また次回の記事をお楽しみに。